Q.小児の感染症について教えてください

今年の夏は手足口病、百日咳が流行していましたが、秋から冬にかけてはRSウイルス、マイコプラズマ感染による肺炎に注意が必要です。咳症状が長引いてみられ、アレルギー性気管支炎との合併もみられます。又、肺炎球菌や溶連菌による細菌性肺炎には抗生物質の治療が有効です。早めに診察を受ける様にしましょう。

Q.予防接種について教えてください

ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあります。

生ワクチンは、ポリオ、BCG、麻疹(M)、風疹(R)(MRワクチン)、水ぼうそう、おたふくがあります。
不活化ワクチンには、ジフテリア(D)、破傷風(T)、百日咳(P)(DPT、DTワクチン)、日本脳炎、インフルエンザがあります。
生ワクチンは免疫効果が強く、次のワクチン接種まで4週間あけることが必要です。
一方、不活化ワクチンの後は1週間あければ良いです。

接種スケジュールですが、DPTは3ヶ月から(7才半までに)4回接種。
MRは1才時に1回接種、年長さんに1回接種、中1生及び高3生に1回ずつの接種です。
DTは11才から13才になるまでに1回接種です。
特に忘れやすいのが日本脳炎ワクチンの接種です。
新型ワクチンの接種が再開されて、おおむね3才から13才になるまでに合計4回の接種が必要です。

Q.新しいワクチンについて教えてください

現在、水ぼうそうとおたふくは公費負担はありませんが、京都市では、ヒブ(インフルエンザ菌b型)ワクチンと肺炎球菌ワクチンが2ヶ月から5才未満まで公費で受けられます(一時中断していましたが、再開しました)。
接種回数と接種間隔は初回接種年齢により異なります。
子宮頚がんワクチンは、中1生から高1生(現在は高2生)までに3回接種(初回から1ヶ月の間隔で2回目、初回から6ヶ月の間隔で3回目)が必要です。
京都市では公費負担がありますので、該当する女子は出来るだけ接種をしましょう。
院では、随時予約制でワクチン接種をおこなっています。