Q.骨粗鬆症とは
骨の生活習慣病といわれています。
骨がもろくなって骨折しやすくなる病気です。
初期からみられる代表的な症状
背中や腰が痛くなる
背中や腰が曲がってくる
身長が縮んでくる
骨量は18歳頃にピークを迎え、44歳頃までほぼ変わりません。ただし、50歳からは骨量が急敷に減少します。
Q、授乳をする女性は骨量が減るのでしょうか?
妊娠、授乳中はカルシウムが母体から赤ちゃんに供給されるため、骨量が一時的に低くなりますが、骨粗鬆症になることはめりません。
Q、卵巣摘出手術を受けると骨粗鬆症になるのでしょうか?
長期間の無月経や閉経などによって卵巣から作られる女性ホルモン(エストロゲン)が欠乏して骨粗鬆症がおこります。
他に関節リウマチや喘息で使用されるステロイド剤や乳ガン、子宮内膜症で使用されるホルモン抑制剤などの薬が原因となることがあります。
Q、骨粗鬆症の治療・予防のために何をすれば良いのですか?
①食事療法
カルシウムは骨を構成する主要な成分です。摂取目標は1日800mgです。カルシウムの吸収率を高めるビタミンD、骨の形成を助けるビタミンKやマグネシウム、タンパク質も摂取しましょう。加工食品に多く含まれるりンの過剰摂取には、注意しましょう。
・カルシウムの多い食品
牛乳、チーズ、ヨーグルト、イワシ、ひじき、納豆、豆腐、小松菜、ゴマなど
・ビタミンDの多い食品
サケ、サンマ、カレイ、ウナギ、干ししいたけ、きくらげ、卵黄など
②運動療法
散歩やゲートボールなどの軽い運動でも十分です。適度な負荷をかけるウォーキング、ダンス、かかと上げやスクワット体操や日光浴が最適です。
③転倒予防
高齢者は特に外出先よりも自宅での両側が多いことがわかっています。
スリッパを履くときはすべらない様に注意しましょう。
部屋の段をなくして、電気コード、絨毯やマットは固定しましょう。
階段や浴室に手すりをつけ、暗い場所の移動は必ず電気を付けましょう。
かばんは、リュックなど両手のあくものを使用しましょう。
外出ではなるべく杖を使いましょう。
④薬物療法
すぐに効果が実感できるものではありません。やみくもにお薬を怖がらず、骨折予防のために継続することがとても大切です。
様々な種類のお薬がありますので、かかりつけ医と相談して自分にあったお薬を服用しましょう。