Q.喘息はどうして起こるのですか?

様々な原因がありますが、アレルギー機序が原因で発症するものが多いと考えられています。
喘息患者さんは、気管支に慢性の炎症が続いています。
ストレスやほこりなどでアレルギー反応が起こると気管支をとりまいている筋肉(平滑筋)が縮んで、痰を多く出し、気道が狭くなって呼吸がしづらくなり苦しくなってしまうのです。

Q.日常生活でどのようなことに気をつければ良いでしょうか?

喘息発作の原因・誘因となるほこり、ダニ、カビ、ストレスなどをできるだけ身の周りから遠ざけた生活環境に見直していきましょう。
①体調管理・生活習慣などに気を配りましょう。
②規則正しい生活をしましょう。
③うかいなどで風邪を予防しましょう。
④生活環境を整えましょう。(例えば室内の通気を良くする。フローリングに掃除機をかけ、ふとん、シーツ、枕カバーの洗濯をしましょう。)
⑤ペットの毛やたばこの煙をさける様にしましょう。

Q.喘息発作を予防するにはどの様にすれば良いでしょうか?

喘息の治療では炎症を抑えることが必要です。喘息の発作がなくても炎症を抑える作用(抗炎症作用)を持つ薬などで、治療を行います。自分の判断で薬の量を減らしたり、中止してはいけません。必ず医師の指示に従って、正しく用いることが大切です。

Q.息発作が起こったらどのようにしたら良いでしょうか?

喘息発作を我慢する必要はありません。発作止めの薬を使用しましょう。発作の起こり始めに薬を使用すると効きやすいですが、重症化してからでは、呼吸を楽にする効果が弱くなってしいます。呼吸が苦しくなってからでは、気道が狭くなってしまって、薬が肺の奥まで届きにくくなってしまうからです。
ただし発作を止める薬に頼りきってしまい、慢性的な炎症を抑える薬を継続しなくなると、炎症が治まらずに気管支の発作が起こりやすい状態のままになってしまいます。喘息発作が起こっていない時にも治療の継続に気をつけましょう。

薬を使用しても、症状が収まらない時はどうすれば良いですか?

薬を使用しても楽にならず、横になれない発作の時は我慢せずに救急外来を受診しましょう。発作時の対応や医療機関を受診するタイミングは個人や発作の状態などでも異なります。あらかじめ主治医に喘息発作の対応のしかたや救急受診方法なども相談しておきましょう。自宅から遠い大学病院や専門医療機関のみを受診されている方は、自宅の近くの言類できるホームドクター(かかりつけ医)をもつことをおすすめします。
気管支喘息はしっかりコントロールすることで、健康な人と変わらない生活を送ることが出来ます。