Q.うつ病の症状は何ですか?
一般的に・不定愁訴(ふていしゅうそ)”と呼ばれる頭痛、めまい、微熱、倦意感、胃部不快感、動悸、息切れ、腰痛、頻尿などの身体症状が見られます。最初は本人は軽視しがちな”心の風邪症状”であるとも言われています。また、行動面にも症状が出てくることがあります。
①就労者では、職場でのミスが多くなったり、態度が以前とはったりする。
②学生では勉強が身に入らず、試験の成績が悪くなってくる。
③主婦や高齢者では周囲のことに無関心になり、新聞やテレビを見る機会が減ってくる。
これらのために失職、留年、離婚に陥ったり、周囲との衝突をまねいたりもします。さらに最悪の場合は自己破壊的行為(自傷行為・自殺)に結びつくこともあります。
Q.何科を受診すれば良いのでしょうか?
まず精神科(心療内科)を受診される方は少なく、内科が65%程度。次いで、婦人科、脳外科が10%弱ずつです。
女性は男性の2倍と報告されていて更年期障害との診断が必要となってきます。
うつ病診断の三つのキーワード
おいしい(食欲があるか?)
ぐっすり(睡眠がとれているか?)
しっかり(仕事・勉強が効率よくできているか?)
(趣味への関心があるか?)
Q. どのような治療法がありますか?
身体症状などに応じて、生活習慣病(高血圧、糖尿病など)
●心臓疾患(狭心症など)、肺疾患(ガン、肺気腫など)、消化一器疾患(ガン、濃瘍など)などを除外診断し治療を行っていきます。
高齢者のうつ病は、脳卒中やパーキンソン病、認知症、薬剤性(睡眠薬・安定剤の服用)などが併存する場合があります。
時にうつ病を併発することによって、持病の内科疾患が増悪してしまうことがあります。休養することがとても大切です。
現在は、比較的早期に症状改善が見込まれる内服薬もあります。早期診断と早期治療がポイントとなります。
家族・職場や、かかりつけ医とのコミュニケーションを大切にしましょう。
心配な方はためらわずに医療機関を受診することをお勧めします。